絶望してから人生が始まる

絶望すると物事を考えるよね。

そして、自分が何者なのか、正確に考えるようになる。

だいたいは、絶望しないと、「自分って結構素敵」みたいにふわふわしていたり「だめだ」となったりして、不安定になっちゃうんだ。

絶望ってね、地面にさす根っこのようなものなの。

絶望があってはじめて世界をフラットにみることができる、赤ちゃんみたいに、新しい視点で物事を見られるんだよ。

そして、自分が何のために生きるのか、深く考えられる。

自分が何のために生きて、何が好きで、何に気がまぎれるのかを知ったら、ずいぶん楽になるよね。

いらない努力をしなくてすむもの。

他人をうらやむこともなくならないにしても、減るから、その分のエネルギーを自分に使えるようになるよ。

自分にエネルギーを使うと、何がいいのか、わからないくらいみんな弱ってるんだけど、つまり、自分のケアをしても意味ないとか、自分は役に立たない人間だから、自分を大事にしても不毛だ、とか思ってしまうんだよね。

でも、自分にエネルギーを使って、ケアをすると、わくわく力がわいてきて、世界がきれいなことを知ったり、美しいものを知って、じわじわ水滴がたまって、心に花が咲くんだよ。その花は、人の人生の長さを決める花で、その花を見ることさえできれば、一生大丈夫。

その花を見るためには、一回絶望しないといけないの。